どうやら7月も終わりのようで

LOVE UNLIMITED ∞

LOVE UNLIMITED ∞

昔々のお話、エスはドリが大好きでした。
付いていけなくなったのはmagicから、このアルバムまでは惰性で買ってた。
Deliciousでもう少し頑張れると思った。だけど、ムリだった。
このアルバムで確信した。中村正人の音楽性は自分と合わないのだと。
巧いと言えば巧いんですよね。タイトロープと言うか、ギリギリのところでバランスをとる。
すごく玄人受けする音作りなんですが、肝心の音が貧弱。打ち込みは嫌い。
打ち込みは簡単に音を出せるというのは大間違い。楽器が出来て初めて打ち込みができる。
ヘタにやれば全体を壊すことになるし、音源が良くなければ全てのパートの足を引っ張る。
この頃のドリカムもそう。Voのパワーが先走りしすぎて、他の音が完全に置いてけぼり。
そのVoも意図的に外す曲が多いのと吉田美和の不器用さが相まって音を殺してしまっている。
"7月7日、晴れ"なんかはすごく好きなんだけど、どうにもウネリがありすぎて。。。
"LOVE LOVE LOVE"なんかが人気高いけど、みんななんであんなの選ぶんだろうって思う。
高度な外しは本当に尊敬に値するけど、それを生かすプレイヤーがいなかった。
ドリについていけなくなったのは本当にその一点に尽きる。
そんなころにタカテツや具島さんと出会って、ピチカートや小沢健二に浸りだした。
惰性から決別を選んだのはちょうど今みたいな季節だったのかも知れない。